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室長の下で彼を見つめるのは
ものすごくドキドキして
心臓が正常な動きをしているのかわからなくなりそうだった。
でも…
「…室長…私…」
私が言いかけると、室長がそれを遮った。
「…『室長』?…この場面でそれはなしにしてくれ。…俺の名前、知らないのか?」
…知らないはずない。
「…彼氏の…名前ですよ?…拓真…さん」
…ねえ、それなら…
室長は私の欲しいものをくれる。
「…俺も知ってる…祐子…」
うれしくて
うれしくて
室長の頬を両手で包み込んで浅いキスをする。
彼から顔を離すと、熱い視線に縛られる。
心臓が飛び出そうになりながら
私は白状するの…
「…拓真…さん…。私…初めてなの」
彼の反応が怖かった。
だけど彼はこう言った。
「…だから?俺も…祐子を抱くのは…初めてだ」
そして…
深いキスを
くれたの…
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