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「今、俺ものこと『スケベ』だと思ったろ?」
…図星ですけど。
視線だけで肯定すると、室長は口の端をゆっくりあげてクスリと笑った。
「…そういうことだから、これからは…覚悟しとけよ」
そう言いながら拓真さんの手のひらの動きが止まらない。
…や…
このままじゃ…
声…出ちゃう。
「…声は我慢しなくていいって言っただろ?」
拓真さんのもう一方の手が下に伸び始めると、彼はそれを途中で止め、胸元にあった手もどけて私をギュッと抱きしめる。
…どうしたんだろう?
カラダが既に反応し始めていた私はほんの少し不服だった。
でも、次に聞いた彼の言葉に私も彼を抱きしめる。
「したいけど…今は祐子のカラダの方が大事だな」
初めての私をいたわってくれる拓真さんの想いに
した時と同じくらい満たされる。
「…ありがとう…拓真さん」
私がキスをすると彼は苦笑いを浮かべた。
「…祐子。本気で我慢してるから…これもヤバい」
そう言いながらすぐに笑って
拓真さんは私にキスをくれるの。
甘くて…深い…
愛の証を…
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