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カラダが強張って
自分の鼓動がうるさくて
本当に脚が…
もつれた。
「きゃあ」
素早く伸びてくる室長の腕に抱きすくめられ、何とか転ばずには済んだようだ。
「そんなに飲んだのか?」
室長は私を腕の中に入れたまま顔を覗き込んで言った。
あまりに近い距離に無意識に顔を引いて、視線を逸らす。
「…そんなこと…ないんですけど…」
すると、室長は笑った。
「…俺は随分飲まされた」
そして顔を一層私に近付けた。
「…俺は酔ってる…何をするかわからないぞ…」
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