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月宮君が杭淵君に言いました。同学年と言うこともあり、2人は基本的に仲が良いです。見た目こそ不良の月宮君ですが、それでも基本的には優等生の部類なはずです。
「？ いや、あまり詳しくはないかな。普段あまり書き込みのページとか見ないし」
「そうか。生徒会長や、滝上先輩はどうっすか？」
「僕もあまり……」
「わっ、私もです……すっ、すいません」
「いや、別にそこまで謝られても……つーか、先輩、後輩相手に敬語とか良いですから」
「ひっ……」
「悲鳴のあまり、ごめんなさいさえ出なくなりますか……」
半ば呆れ混じりで月宮君は溜め息を吐き、帰り支度を始めます。
……いや、ちょっとーー
「ーーまっ、ままままままま待ちなさいって！ どうして、生徒会最年長の私に訊かないの!? 何、もしかして、先輩苛め!? 謀反なの!?」
「……あっ」
明らかにしまった、と言う感じで、月宮君は口を開きます。
「忘れてた……」
「そんなことってあります!? 仮にもさっき自分が話し掛けた相手のことを忘れるなんて！」
私は全力で自分の存在をアピールします。
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