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香坂さんの説明を
温人さんは
黙って聞いている。
その間の
私の居たたまれなさを
誰が想像できただろう。
この人にだけは
知られたくなかった……。
俯き、
唇を噛んだところで
はたと気付く。
どうして私は
温人さんにだけは
知られたくないなんて
おかしなことを
思うのだろう。
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