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胸元に残る昂太の背中の感触。 初めて彼のバイクに乗った時は緊張していたけれど、今はもうリラックスして乗る事ができている。 服の上から体を密着させるよりも深く、昨夜私たちは体を重ねた。 昂太は私とセックスした事を慧に告げないと言う。 そして私も、昂太にちゃんと自分の気持ちを話した。 「昂太の気持ち、本当に嬉しかった。 だけど私、やっぱり慧以外の人を好きになれないと思う・・・。」 それならばどうして昂太とセックスしたのか。 私自身、振り返れば疑問に思ってしまう。 昔はこんな事するタイプじゃなかった。 だけど今の私は、“女”を武器にしてずるい感情を抱いたまま自分勝手に寂しさを紛らわせようとしている。
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