■珪孔雀石

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「あ?なんだ?」 「いえ、なにしてるのかなーっと思いまして」 「ゲームだよ」 「へぇー」  ほら、と画面を見せてもらうがよく分からない。小さく首を傾げるとしていると会長が怪訝そうに聞いてくる。 「お前だってゲームくらいするだろ」 「いえ、僕はあまり」 「あー、趣味とかねぇの?」 「趣味……勉強ですかね?」 「………お前、真面目だな。」  それからすぐに予鈴が鳴って、去り際に名前を聞かれた。 「御影です」 「下は」 「翡翠です」 「そうか、明日もここに来るのか」 「たぶん…」  さようなら、と去り行く背中に声を掛けるとひらひらと手を振ってくれた。  親衛隊の言う会長像はどこかきらきらしていて嫌厭したかったけど。会長……悪いひとではないのかもしれない。
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