25人が本棚に入れています
本棚に追加
大内さんのご主人は
「それは大変、失礼しました」
と、言ってからムスッとした
顔をして黙った。
ああ、良い年をした
大人があああ……。
翼さんもピンクの
フリフリエプロンを
否定された仕返し?
私も目のやり場がなく、
下を向いた。
翼さんも黙ってしまった。
なんだか嫌な空気だな~。
「遠藤小百合さん、
3番診察室へどうぞ……」
あ、呼ばれちゃった。
「翼さん。じゃ、待っててね」
「勿論よぉ~」
私は診察室に入った。
あの二人は大丈夫かしら?
ちょっと心配だったが
先ずは大切な赤ちゃん。
「こんにちは」
「先生、宜しくお願いします」
産科になってアイドル系の
若手医師からまあまあ年配の
医師に変わった。
あの二人、大人しく
待ってなさいよ……。
最初のコメントを投稿しよう!