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『忘れないで』
僕に出来る事……
僕に出来る事は何だろう？
そう考えた時の僕の答えは
Ｄａｎｄｅらいおんをお手伝いする事だったり
家族を宮城に連れて行くことだったりしたんだ。
写真で見るのと、目で見るのでは大違いだから。
地震大国日本に住む以上。
備えておかなければ、命を落とす危険が高まるから。
だから家族に。その目に現実を焼き付けて貰いたかった。
目に焼き付けたその結果、僕の自宅は食糧備蓄が充実した。
今まで、備蓄を促しても『そのうちね』と動かなかった家族が
何も言わずとも備蓄を始めた。
身に染みたのは
『伝える』事の大切さ。
「じゃあ。良ければ、次は仙台空港に行こっか」
夏月さんが僕に語りかける。
「うん」と返すと、夏月さんがニコリと微笑み、運転席に乗り込んだ。
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