2754人が本棚に入れています
本棚に追加
/970ページ
ニカニカ笑いながらまたスティックを回す。
「腕はなまっていなさそうだね」
「かな~?」
何だか、楽しそうだ。
磯崎君は『パーカッションの申し子』という二つ名がある。
ジャズ、ブラバン、そしてウォーミングアップと称したダイナミックなドラムプレイ。
どんなジャンルでも順応し、軽々叩く。
まさに打楽器の天才。超一流の腕前だ。
1人暮らしの自宅にはドラムセットがなく、イメトレ、エア叩きや実家、お店。
毎日出来るような他の3人と違って、今はあまり実践は出来ない。
なのに全く腕は落ちない。感覚が完全に染み込んでいるんだろう。
最初のコメントを投稿しよう!