一途な愛のうた。

変わらないモノと意外なモノ

　その容姿で言うか、と盛大に突っ込みたかったけど押し問答がさらに続きそうなのでやめた。

「……だから、ソレしまいなさい」

「……ハイ」

　結局根負け。割り勘って言ってもダメだもんな、この人。

　支払いを終え、店の外に出た。

「出すって言ってるんだから、そこで変な意地はらないの。わかった？」

「うー……」

　あからさまに腑に落ちない顔をしていると、

「……もっと俺に甘えてよ」

　車に乗り込もうとする背中越しでそう言われた。