競りと来訪者
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「ううん、ちゃんと勤務時間守りたいだけだから、そこは気にしないで」 「……ありがとうございます」 本当は眠気が強くて、今すぐにでも横になりたかった。 トラックを店先に停めて、花を運び終えると、私は大きく腕を上げて、背伸びをした。 「綾乃ちゃん、元気そうだね」 「そうですか? でも草笛さんのほうが、……」
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