旅立ちのとき

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苦しいと思うときもあった。 何で自分ばかりと運命を呪って。 けれどもしその過程が藤堂や花やこのお店の皆さんと出会うための布石だったとするなら、やっぱり私は同じ人生を選ぶだろう。 辛かった出来事が、なかったことにはならないけど、でもだからこそ、大切なものやひとたちと、かけがえのない時間を過ごすことができた。 「四条さん、どうぞお幸せに。またいつでも遊びに来てくださいね」
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