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そうまさにそんな感じ。
同級生とは思えないほど落ち着いた雰囲気。
男子の友達と話しているところは見かけるけど、女子と話しているところはほとんど見ない。
チャラチャラしたところが全くなく、隙もない。
モテるに決まってるし、実際告白した子がいると噂だけど聞いた事がある。
ほら、攻略できなさそう。
私、木下紗英は、容姿、学力、運動神経すべてが普通。友達は男女ともにたくさんいるけど、幼稚園の時のアキラ君を除けば、初恋もまだ。そんな私と彼に接点があるはずもなく。
バスの窓から外を見ると、ちょうどさっきまでいたバス停が見えた。
そこに、彼はもういない。現実だとわかっているけど自分の頬を指先でつまむ。やっぱり痛いそこを撫でていると、「何してるの?」と上から声が落ちてきた。
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