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初めて恋を認識した。 今まであまり興味がなかった恋愛。 興味がないというより、よくわからなかったの方が正しいか。 高校に入学してから何人かに告白されたが、よく知らない子に言われたところで気持ちが動くことはなかった。 「柊、みっけ」 放課後の図書室で明日の予習でもと教科書を広げてすぐ、静かな空間に響く聞き慣れた声。 「うるさい」 「あ、わりーわりー」 全く悪びれず言うこいつは、同じクラスの大谷春馬。
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