0人が本棚に入れています
本棚に追加
堅志郎は、1年で大金を使い果たしてしまった。
堅志郎は、また詐欺を働いて、大金を稼ごうとした。
「いいお話があるんですが・・・」
「お前、佐々木堅志郎だな!この嘘つき!」
堅志郎は動揺して逃げた。
何で知ってる!?
「おい。あれを見ろよ。嘘つきの佐々木堅志郎だ。」
「ほんとだ。泥棒の佐々木だ。」
堅志郎は恐怖を感じた。
怖い、怖い!
道行く人がみんな自分を指さしている。
怖い、怖い!
堅志郎は走って逃げた。
キキーーー!
ガン。
堅志郎はタクシーに跳ねられた。
人が集まってくる。
「痛い。救急車、救急車を呼んでくれ。」
「どうせ嘘だよ。」
「堅志郎は嘘が巧いな。」
笑い声が溢れた。
「ほんとに痛いって言ってるんだ!」
あははははは!
あははははは!
「バカ野郎!」
佐々木堅志郎、享年45才。
車に引かれて死亡。
葬儀すら満足に行われなかった。
終わり。
最初のコメントを投稿しよう!