第1章

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堅志郎は、1年で大金を使い果たしてしまった。 堅志郎は、また詐欺を働いて、大金を稼ごうとした。 「いいお話があるんですが・・・」 「お前、佐々木堅志郎だな!この嘘つき!」 堅志郎は動揺して逃げた。 何で知ってる!? 「おい。あれを見ろよ。嘘つきの佐々木堅志郎だ。」 「ほんとだ。泥棒の佐々木だ。」 堅志郎は恐怖を感じた。 怖い、怖い! 道行く人がみんな自分を指さしている。 怖い、怖い! 堅志郎は走って逃げた。 キキーーー! ガン。 堅志郎はタクシーに跳ねられた。 人が集まってくる。 「痛い。救急車、救急車を呼んでくれ。」 「どうせ嘘だよ。」 「堅志郎は嘘が巧いな。」 笑い声が溢れた。 「ほんとに痛いって言ってるんだ!」 あははははは! あははははは! 「バカ野郎!」 佐々木堅志郎、享年45才。 車に引かれて死亡。 葬儀すら満足に行われなかった。 終わり。
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