第6章 机上の手紙

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次の日に、私は、お母さんの言う通りに 机の上の手紙とリボンに向った。 見てみると、ピンクのかわいいリボンだった。 その真下には、確かに手紙があった。 その手紙をも読み始めました。 「シェリーへ この手紙を読み始めている時には、もう出発の時でしょう。 私は、もう一つの手紙で書いた通り、 この世界に今でも生きています。 あなたの帰りを待っています。 必ず、生き続けています。そこであなたに伝えたい事があるのです。 私は、ククル諸島から離れた隣の国の セントバード市のリボン専門店の隣に住んでいます。 大体でごめんなさい。 あと、リボンがあるよね。そのリボンは、魔除けの装飾品です。 あなたを大切に守って下さるリボンでしょう。 だから、髪飾りとして着けて下さい。 あなたの帰りを待っております。              お母さんより」  それは、今でも本当に生きている。 見守っているよという文だった。 決してこの世界から姿を消したのではなくて、 心不全になったのではなくて、何かを伝えたいのだなと思った。 そこで私は、眼に涙を浮べながら、 ホッと安心していたのか緩んでしまった。 「うっ…もう…お父さんの…嘘つき…」 と言ってお父さんにぶつけていた。 でも、どうしてお母さんは、敢えて私から離れていったのかな… どうして待っているというのか私には、分らなかった。 私は、手紙を置くと同時に、もう一枚ある事に気が付きました。 それを見てみると、地図のようで細かく書いてありました。 シェリーの家と書かれて離島のお母さんの住んでいると いわれるセントバード市は、離れていて港の船では、逆迂回をして 一方通船であり、ククル港町とケルム港町という港の船は双方に 行き来できるというが距離があった。 とても私一人では…と思ったが、お母さんの 『あなたを待っています』 が気になって一人旅を実行しようとした。
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