第6章 机上の手紙

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「セントバード市?ちょっとこれは、あなたが可愛そうじゃないの… 無責任なお母さんだね」 と怒って呆れていました。 「いいえ、おばさま。 私は、お母さんは、向えない理由があったのだと思いましたわ」 と笑顔で言った。 「そう…偉くてしっかりとしているわね… それじゃあ、私の家で休みなさい」 と言っておばさまの家へ招いて下さいました。 そこは、ランプ売りの店で、二階の方へ、 手でおいでと言わんばかりに縦に振っていました。 「ここはね。ランプ売りのお店でね。 代々から何百年に渡って受け継がれた 私の好きな憩いの場所なの…それで私が店番を今でも、 続けているのよ。まぁ…正直言って、繁盛はしていないから…」 とこそこそと言った。 「あれ?そこ笑う所だったけど」 と笑みを浮かばせて自信あり気だった。 「失礼かと思いまして…ごめんなさい」 と気を落としてしまった。 「大丈夫よ。私が、冗談で言っただけ…でも、 代々、古くからあるのは、本当の事」 と階段の最上まで着いていて 「ここが、あなたの一時的なお部屋」 と指で指していました。 私は、恐る恐るその木材の扉を開けると、 かわいらしいピンクにつつまれていた部屋だった。 「一時凌ぎでいいかしら?」 と言って聞いていた。 「勿論です」 と言って胸がドキドキして、 新しいおうちに引っ越してきた感覚に思えた。 「あっそうそう。明日の朝…七時頃までには、 私の所まで顔を出してくれない?お渡ししたい物があるから」 と言って階段を下りそうになって行こうとした時に私が 「おばさま…どこに行けば、その時間帯に…」 と言い詰まると 「ああ…ランプ売りの店番をしているんだよ。 だから、あっちに来てくれればいいから」 と言って下りて行ってしまいました。 あっちとは、一階のランプ屋の事を示しており、 私は 「はい」 と呆然と立っていました。 私は部屋の中に入ってピンクと白の水玉のベッドで 寝ようとしました。
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