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「私でしたら、一つ提案があるんですが」
と自身はないけども言ってみた。
「えっ?何々?」
とおばさまは興味を持っていた。
「私の村の近所の人達に、私が紙で宣伝をするんです
『ククル港町を灯す一番星の店』とか」
と適当でしたが言った。
すると、
「それなら、助かるね。あなたの村は、明かりが差程無いのかい?」
とおばさまは、益々に興味をそそっていた。
「はい…所々で明るく…決して明るい村ではないのです。
きっと村の人達が買ってくれます」
と私は暗い道がある事を主張した。
「いいねー。その話に乗った。約束だよ…よーし。
お礼…といっても以前からのお礼だけど…
船の旅客券のウルム行きの無料で提供するわね」
と言って旅客券をおばさまからもらいました。
「ありがとう…おばさま」
と私は言いました。
早速、船員さんに券を渡しました。
「はいっ確かに」
とハンコを打って中へ通し、船内に入りました。
船内の指定番号室、一〇三号室を探していました。
私は、船員の人に聞きました。
「あのーこの号室は、どこにありますか?」
と言って、私を連れて案内してくれました。
「ここですよ。どうぞ、ごゆっくり下さい」
とお辞儀して、律儀であった。
私は、
「ありがとう…ございました」
と段々と小声になって言いました。
私は、中へ入って暫く、
ベッドの上で着船するのを待ってゆったりとしていました。
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