弱い者が弱い

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「ここは……?」 俺の目の前には月明かりに浮かぶ夜の街並みも女の死体もなく、人を威圧するような真っ白な壁と無数の計器あり、白衣を着た見知らぬ人が笑いかけていた 「ここは?」 「おや。まだ思い出さないのかい?君は14歳の定期検診に来ていたんだよ」 14歳?17歳じゃなくて? 「あぁ。そうか。君は死刑になるのだから、最後の夢の記憶操作がされてないんだね」 「……死刑?夢?いったいここは何処で何で死刑になるんだよ!」 死刑と言う言葉を笑顔で放つ白衣の男に掴みかかろうとしたが、俺の体はベッドに縛りつけられていた 「君は14歳になれば皆が受ける成年適正検査を受けに来たんだ この検査はこの先、成人して社会に役に立つ人間になるかどうかのシミュレーション検査なんだけれども、君は快楽的殺人衝動テスト、家庭内暴力衝動テスト、束縛監禁衝動テスト、全てにおいての成績が非常に悪く、短絡的、快楽的に殺人を犯す素質があると判断されたのだ」 白衣の男は笑顔のまま宣告する 「よって、君は社会に害悪しかもたらさない人間だと言う事で、世界が排除される事が決定した」 意味が解らねぇ
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