第10章 沙漠の旅にて

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私は、セルガリー沙漠へと一人で向いました。 都市から直ぐに別れると、 地表の切れ目のように砂と草地で分かれていた。 「よしっ」 と心を強く持ち、沙漠へ足を踏み入れた。 ザクッザクッと足が砂に吸い込まれそうな感覚だった。 前へ進んでも一向に都市は、見えなかった。 それよりかは、砂嵐で遮られていた。 おまけに日光の光りが強く陽照に当たっていて、 汗を流してしまい、水を飲むのを幾度か、繰り返していた。 飲んでも飲んでも、のどの渇きが襲って来て、 とても歩く事が出来ずに、丸で私の足に悪魔が悪足掻きをして、 足を止めさせようとしているようだった。 次の時には、水は、空となって、 脱水状態となって倒れてしまいました。 細目になって、目を開ける力がなくて、 とても覚めるのが困難となって、 戻る事も出来ずに倒れて気を失ってしまいました。 暗闇の中に、また陥っていて、 「もう私は、力を尽きてしまい…亡くなってしまったのかな… そうだとすると…ごめんなさい…お姉ちゃん… ごめんなさい…お母さん。 私は、到達出来る前に、生きていく事が出来なくて…」 と私は、もう半ば諦めていた。 しかし、幻想なのか…ぼやけて映って、 私は直ぐにお姉ちゃんとわかった。 何故わかったのかは、家の玄関と私の部屋にあった写真に その人がいたからであり、 お父さんから、既に聞いていたからである。 「おっお姉ちゃん?」 と私は聞いてみると、 「そうよ…あなた…シェリーは、まだ尽きていないよ… 私の鼓動がその証…あなたの心に手を置いて確かめてみなさい」 と優しそうに、声が涸れていて、聞こえた。  「え?」 と言って私自身の心に手をあててみると、 確かにドキドキと動いていた。 「ね…だから、お母さんの所まで行きましょう。 一緒に歩いていこう」 と淋し気な表情を見せながら言っていた。 「…よく分らないけど…わかったわ」 と自信を取り戻して来た時と同時に、 水によって湿った土の臭いがした。 ハッと気が付いてみると、沙漠とオアシスがあった。
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