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「おじさん…生命を大切にするっていったじゃない。
どうして約束を守ってくれないの…
おじさんの言葉で前向きにいられたというのに…
子供達に笑顔を見せてあげるって…どうして…」
と絶望に瀕していた。
立上がる事…ここから離れたくない強い信念を持っていた。
しかし、サンドワームの鳴き声が遠くの方から聞こえた為…
私は仕方なく、その場を離れて、
もう沙漠の土全体が湖として一郭なる位の悲哀さに満ちていた。
もう止まるのも止まらず、涸れてしまう事がなかった。
そのおじさんの優しく接してくれたシュネガー市での
病院での事を思い出してしまうと、
もう涙が出てしまって仕方なかった。
私は、歩き出して、おじさんの姿が遠くなって行きました。
「さようなら…ピエロのおじさん…優しかったおじさん」
と言って、リボンをギュッと握りしめて髪がクシャクシャになる程、
悔みがあった。
きっとお姉ちゃんも泣いているのだろうと、
思って心がとても冷たかった。
しかし、歩いても歩いても砂漠は、一向に抜け出せず…
只、体力だけある事が取柄だった。
私は、哀傷がが強すぎて、とてもおさえきれなかった。
だから、もう心臓の鼓動が脈を打つように
とても気狂いをしてしまう程だった。
[私は、この痛みを感じてしまうのが、とても気になっていた。
けども、お父さんやお母さんとお姉ちゃんは、
このような苦しい痛みを感じて、只、
どうする事もなかった居た堪れなさが浮上してきていたと
思ってしまうと、どうしていいのか…人を…
大切な人を亡くす気持ちは、こうも胸が苦しいものなんだね…
初めて知った]
と戸惑わせて頭の中がグチャグチャと巡らせていた。
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