第11章 母との再会

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私は、セントバード市の中へ入って、 そこは、静かな下町のようだった。 坂の多い道や階段の道があって、様々な道を歩いてみるが、 リボン専門店が見られなかった。 「いったい、お母さんは…どこにいるのかしら」 と考え込んでいた。 すると、前の方から、傘をさしたおばさんが私の困っている事に 気が付いて、 「あら?もしかして…ローゼさんの子供さんのシェリーちゃん?」 と全身黄色の服でまとった人が声をかけてました。  「はい…そうですが…お母さんが… どこにいるのか…わからないのです」 と私は、今の状況を話した。 「そうなの…なら、私が案内しましょうか?」 と言って私の手を引いてついて行きました。 「ねぇ…シェリーちゃんは、本当に、ククル諸島から 歩いてここまで来たの?」 と歩きながら言っていた。 「はい…」 と恐れながらに言うと 「えぇ?…スゴい!確かに全身を見てしまうと、 ボロボロになっちゃっているわよね… あなたは、頑張ったのね。偉いわ」 と足を止めて何故だか、私を抱き締めた。 「おっおばさん…誰ですか?」 とギュッとされている最中に言った。 「おっと…私は、ローゼさんの親戚のマリーです。 リボンを売っていて、あなたのリボンも、その一つよ。 私が作ったお守りリボンなのよ。どうだったかしら? そのリボンの効果は」 と言って、色々な事を知ったので、私は、 「それでは、お母さんは、そのおばさんの リボンのお店の隣に居るのですか?」 と言った。  「そのとおり、それで?」 とリボンの方に顔や眼を向けて言っていた。 「このリボンのお陰で、私…守られたの… ククル港町の暗闇の町を照らしてくれたり、 ハイレード大森で風によって導いてくれていたり、 ニール洞窟で灯籠の役割をして灯してくれたり、 セルがリー砂漠で、サンドワームに襲われそうな時に リフレクトで避け、撥ね返してくれたり、 炎でサンドワームを焼き尽くしたり…私をとにかく守ってくれたの」 と私は、不思議な位に起きたりぼんの魔除け力を言った。
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