第1話 スキ。

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第1話 スキ。

日曜日の夕暮れ。 なかなか動かない車の助手席に座った私は窓の外を見る。 あぁ、かなりの渋滞だな… そうつぶやきながらも、不思議と幸せというものを感じる。 腹部に感じる小さな命の温もり。 そして、運転席でまぶしそうにしながら鼻歌を歌う彼。 ただ、こうしていると時々思い出すんだ。 人生でたった1度だけ、私が犯した過ちのことを…
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