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『3、2、1……カシャ!』
着慣れないスーツを身に纏い、今日初めて会った友達とにっこり笑い合う。
私は結城 奏(ゆうき かなで)。
今日はずっと憧れていた専門学校に入学する日。
ううん、ついさっき、私も専門学校生の仲間入りをしたのだ。
「よっ!」
「あ! 真浩くん!」
この男の子は、同じ学科の藤原真浩(ふじはら まひろ)くん。
彼は私の友達の友達であり、この学校に一人も友達がいない私にとっては唯一の顔見知りなのである。
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