第1章 出会い

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彼女は僕に小さいポーチをバックから出して欲しいと言った。 「これかな…?」 「その中に小さい瓶が有るの出して…茶色いやつ…」 僕は言われるがまま、彼女にその小瓶を手渡した 彼女は瓶から小さい白い錠剤を出して口に入れた… 数秒後…彼女は起き上がった 「みさき…ごめんね、ビックリしたやろ?」 「うん…」 「やっぱり私人と一緒は無理みたい…ごめん…帰ろう…」 突然言い出した彼女に訳が分からず僕は彼女に懇願した。 「さき…話してよ。一体何?やっぱり俺が嫌?」彼女の両肩を掴み彼女に迫った… 「…ちがう!、違うよ、みさきは悪くないよ…、悪いのは私の身体…」 「…身体…?」 「うん…」 それから彼女は少しずつゆっくり話してくれた… 「私ね、心臓が悪いの…今飲んだ薬もニトログリセリンなの…分かる?」 「ニトロって爆弾のやつ!、えっ!でも、何でみきが持ってるの!」 「ニトロって、爆弾だけど。心臓病患者にも使われる劇薬なの…」 彼女は少しずつ僕に話してくれた 彼女の病名は。「拡張形心筋症と発作性心房細動」だと 僕は医学に無知で分からなかった。でも彼女に言われた一言で少し分かった 「みさき。テレビドラマのチームバチスタって知ってる…?あの病名だよ」 僕は何となく分かった… 「さき、この病気は難病なんだよね…大丈夫…?」 それから僕は彼女が話す事に耳を傾け続けた…
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