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彼女は僕に小さいポーチをバックから出して欲しいと言った。
「これかな…?」
「その中に小さい瓶が有るの出して…茶色いやつ…」
僕は言われるがまま、彼女にその小瓶を手渡した
彼女は瓶から小さい白い錠剤を出して口に入れた…
数秒後…彼女は起き上がった
「みさき…ごめんね、ビックリしたやろ?」
「うん…」
「やっぱり私人と一緒は無理みたい…ごめん…帰ろう…」
突然言い出した彼女に訳が分からず僕は彼女に懇願した。
「さき…話してよ。一体何?やっぱり俺が嫌?」彼女の両肩を掴み彼女に迫った…
「…ちがう!、違うよ、みさきは悪くないよ…、悪いのは私の身体…」
「…身体…?」
「うん…」
それから彼女は少しずつゆっくり話してくれた…
「私ね、心臓が悪いの…今飲んだ薬もニトログリセリンなの…分かる?」
「ニトロって爆弾のやつ!、えっ!でも、何でみきが持ってるの!」
「ニトロって、爆弾だけど。心臓病患者にも使われる劇薬なの…」
彼女は少しずつ僕に話してくれた
彼女の病名は。「拡張形心筋症と発作性心房細動」だと
僕は医学に無知で分からなかった。でも彼女に言われた一言で少し分かった
「みさき。テレビドラマのチームバチスタって知ってる…?あの病名だよ」
僕は何となく分かった…
「さき、この病気は難病なんだよね…大丈夫…?」
それから僕は彼女が話す事に耳を傾け続けた…
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