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「何…?」
「あっ…いや…その…」
僕は言葉に詰まった…
「さっき、ごめんって言ったよね?」
「あっ…その…それは…」
「どうせ、可哀想とか、貢がせる為に嘘言ってるとか思ったんでしょ…」
図星だった…
「私同情や、可哀想って思われるの一番嫌い!」
凄く強い口調だった…
「私同情して欲しいとか思ってない!、お金貢がせるとか一番嫌い、私がみさきにそれ見せたのは、一晩一緒に居たいって言ったから。私の身体の状態知って、それでも一緒に居るのか聞きたかったから、それだけだから!」
確かに、彼女の手帳には貴方が万が一、一緒にいて何かあった時の対処法と連絡先なる所そして一緒にいる時の注意点が書いてあった…
「私に彼氏は居ない、こんな面倒な人彼女にしたい訳ないし。それに…」
何か言いかけて彼女は黙ってしまった。
二人に少し無言が続いた…
思い空気を破ったのは、フロントからの電話だった…
彼女が出た…
「はい…あっ注文ですか?…」
僕はさきの手から電話を取り上げ、代わった
「あっすみません、注文何時までですか?、はい、あっ分かりました後15分で決めて連絡します」
「馬鹿じゃないの!」
急に彼女が怒った。
「ねぇ、さき、さきは僕と一緒に居たくない訳じゃ無くて、何かあった時が怖くてわざと手帳見せたんでしょ…?俺馬鹿だからそれでも一緒に一晩居たいんだ、駄目…?」
初めて、女性の涙を目の前でみた…
「うぇーん、みさきー」
彼女が涙を流しながら抱きついてきた。
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