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彼女は子供みたいに、僕に抱きついたまま、泣きじゃくった…
プルプル…プルプル
フロントからの電話だった…
「すみません、もうお時間なんで注文頂かないと宿泊出来ません
よ!」
かなり怒った言い方だった…仕方ない最後の電話から30分も時間が、経っていたから
僕は何が出来るか訪ね、出来る物を適当に注文した
「さきごめん。適当に頼んだら駄目だったよね…」
電話を切って思い出した、彼女は食べてはいけない食べ物があったのだ…
「大丈夫…」
彼女は言った…
暫く抱き合ったまま彼女が落ち着くのを待った
「みさき…」
不意に彼女が口を開いた…
「何?」
「みさきは何で風俗嬢してるのか聞いたよね…知りたい…?」
「そりゃあ好きな人の事だもん、でも今はやめとく、聞くと仕事辞めてって思ってしまうから」
「そうだよね、今日一晩だけの関係だもんね…」
「さき…普通の仕事は無理なんだよね?」
「心臓が有るから何処も雇ってくれなくて、一度何も書かず採用されたファーストフード店で倒れて事情話したら、そんな身体で働かれたら迷惑って言われて、病人らしく病院にいなよって酷い事言われて…それ以来普通の仕事はしてない…」
さっき彼女が言った同情が嫌いと言った理由が分かった気がした…
「そっか…」
「うん…」
ピンポーンピンポーン
ご飯が届いた
彼女と一緒にテーブルに運んだ
「こんなに沢山、食べれるの?」
「わかんない…」
「残したら勿体無いよ」
「頑張って食べる」
「本当~?」
テーブルにはピザ、炒飯、ラーメン、サラダ、たこ焼きが並んだ
「私たこ焼き食べる~」
彼女がソファーに座って言った
僕は彼女の前に座った
「やだ!こっち来て!隣」
彼女は自分が座っている隣をバンバン叩いて僕に座る様に促した…
「うっうん…」
食べ出してすぐ彼女が言った…
「みさき、あーん」
「えっ!、じっ自分で食べるよ…子供じゃないんだし…」
「良いでしょ~、はいあーん」
僕は言われるがまま、口を開け食べさせてもらった…
「美味しい?」
「うん、美味い!」
「良かった!、じゃあはい今度は食べさせて」
「えっ!」
「ねぇ、みさきって本当に彼女居ないんだね、反応みてたら分かる、でも良いな~純情で私病気が無ければ絶対付き合いたいもん」
「へっ、嘘!本当に?!」
彼女の顔を覗き込んだ
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