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彼女は胸が痛いと、目を醒ました…
「うっ…あっ、おはよ」
「おはよ、どうかした?」
「いつもの胸痛と動悸、朝御飯食べて薬飲まなきゃ、仕事行けない」
時間は朝5時、昨日12時近くまで話しをしていて、彼女は寝入ったのが1時、4時間もせず彼女は目を醒ました事になる…
「ねぇ、いつもこんな時間に起きるの…?」
「うん、もう心臓悪くしてずっと、睡眠時間短いんだ」
「辛くない…?」
「辛くないって言えば嘘になるよ、でも身体と付き合うしか無いから、諦めてる」
そう言った彼女は、本当に辛そうな顔をした。
「ごめん、私のバックとってくれる?」
「うん」
僕はベッドを出て、彼女のバックを取った
「あっ、違うもう一つの方」
彼女は昨日バックをふたつ持っていた、大きなバックと、ハンドバッグ、でもそれも少し大き目だった
彼女に言われた方を僕は手渡した
「ありがとう、朝御飯すぐ終わるから」
彼女はそう言うとゼリー飲料を取り出し、半分も飲まず終わった
「御飯それだけ?大丈夫なの?」
「動悸して、食欲無いからいつも朝はこれ」
昨日も夜御飯たこ焼き5個だけだったのを思い出した。
「昨日も食べてないよ、いつも?」
彼女は僕の顔をみて言った
「これ以上は秘密、友達でも聞いて良いこと、悪い事有るでしょ」
「でも…」
言い掛けた時彼女はポーチから薬を取り出した
黄色の錠剤と青いカプセルだった
手帳にも書いてあった
『ワソラン』と『サンリズムカプセル』
ふたつとも心臓病患者のお薬と劇薬と書いていたのを思い出した。
飲み終えた彼女は、少しベッドに横になった
時間は、5時半僕も横になった
「…き、みさき…」彼女の声で僕は目が覚めた
「ん…」
「ごめんね、私もう行くね」
「…えっ!」
「さき、待って、今何時?!」
彼女の腕を掴み僕は身体を起こした…
「もう、8時半、みさきは仕事は?」
「俺は休み…」
「えっ!?でも昨日会社の人から電話来てたじゃん、良いの?」
「あっ!」
「ほらね、じゃあ確かに起こしたから先に出るね」
「まっ、待ってさき!連絡先メアドか番号教えて!」
僕がそう言うと、彼女は一枚の名刺を取り出し後ろに何か書き出した…
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