僕の本当の初恋

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僕はホテルを出た後、すぐに帰る気になれずまずは腹ごしらえをする為にファーストフードの店に寄った… 店でご飯を食べ、本屋に寄り家に帰ると母が玄関まで出迎え昨日の事を聞いてきた… 「みっちゃん!どうだった!」 単刀直入に聞いてきた 「いや、振られたよ…先方さん好きな人がいるってさ」 明るく言った、別に傷付いてはない、さきの事が有るから、本当にそう言った でも母は違った… 「そう…まっ、又チャンス有るわよ!ねっ、今日は母さん美味しいの作るわ…」 「今日夕飯は良いよ、職場の先輩が合コンするからって声掛けてくれたから、夜飲みに行くからさ」 「あら!良かった!頑張りなさいよ!」 僕は嘘を付いた様なでも、半分は本当の様な複雑な気持ちで部屋に上がった 部屋に入ってスーツをハンガーに掛け僕はふと小さい収納BOXを見た… 多分2度と開けないと思っていた箱、僕が初めて付き合った人からの手紙や写真が入っていた… 開けてみようかな…そう思って僕はおもむろに箱を開けた 当時の幼い僕が彼女と写っている写真が一番上にはあった ん…?彼女の手紙が見えた 「相葉君好きです!でも、貴方よりもっと好きな人が出来て…」と書いてあった 後に僕は同級生にからわれていた事を知りそれから女性を避ける様になっていた…そこから僕はさきに会うまで、女性とは風俗でしか話せなくなっていた 勿論その恋は、手も握らずに終わった淡い淡い僕の初恋だった… 僕はその箱の中身をおもむろに破り、ビリビリに破り捨てた… 別に傷付いたとか腹がたったではなく、今度はその箱に彼女との思い出を沢山詰めようと思って僕はその箱を空にした それから僕は財布からさきが書いてくれた名刺を取り出し、携帯にいれて登録してその名刺を箱に入れた。 「よし!」 僕はその時本当に彼女との幸せを願いこれから続く彼女との未来を妄想していた…
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