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僕は受付の人にさなに直接部屋まで入って来て欲しいと頼んだ。
受付の人はかしこまりました、直接部屋の中に伺わせますと言っていた…
ドア先で彼女が帰るのを防ぐ狙いがあったし、今回はホテルも変えて彼女に僕だと気付かれないように万全を気した…
そして僕はシャワーを浴び彼女が来るのを待った…
少しうとうとした僕は夢を見た…
彼女と幸せな時を過ごす夢だった…
ピロピロ、フロントの電話が鳴った
「お連れ様がお見えですよ」
「はい、お願いします」
僕のドキドキは頂点に達した…
コンコン、ガチャ、ガチャン
僕は扉が閉まった事を確認し彼女が布団に来るのを待った…
「ご利用ありがとうございます、トレジャーさなです。」
「さき…」
「えっ!」
「あっ!みさき、何で?」
「あたし帰る!」
「無理だよ…」
「嘘付きとは一緒に居たくないから!」
「さきが連絡くれなかったんじゃんか!」
「はぁ?」
「私ちゃんと名刺渡したし!、帰り際ちゃんと連絡先教えてって言って帰ったし!、うちのお店直引きさせない様に携帯はお店支給で勤務中は自分の携帯はお店に預けるシステムだし、だから連絡頂戴って言って帰ったのよ!」
知らなかった…僕はてっきり彼女は僕の連絡先を知っている物だとばかり思っていたから…
「ごっ、ごめん!知らなかったんだ!」
「もう良いよ…」
「じゃあ…」
「みさきも、ただのお客様の一人って思う様にするから、で偽名まで使って、番号も変えて今更何?」
「そんな…」
「やりたい?なら脱げばいい?、分かりました」
「ちょ、ちょっと待って!」
彼女は全裸になった…
全裸の彼女をみて僕は思った…
「どうしたの?!その身体!」
すっごく痩せていた…多分40キロ有るか無いか位で、しかも下の毛が綺麗に無くなっていた…
「さき…」
僕はさきに抱きついた…
さきは急に言い出した…
その、言葉を僕は今でも忘れない…
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