すれ違い

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入れたいなら、すれば?ゴムホテルの使って」 僕はそれを聞いた瞬間人生で初めて女の子を平手打ちした 『パン』 乾いた音が響いた… 「何?SM?」 「さき…どうしちゃったの!、ねぇ目覚ましてよ」 僕は泣いた… 「何で、泣くの?」 「さき…ごめん、ごめんね救ってあげれなくて…」 僕は彼女にガウンを着せ少し抱きしめた… ピロピロ彼女の携帯が鳴った… 「はい、さなです」 「えっ!泊まりですか?…はい分かりました」 「なんで泊まりなの?」 「受付の人が、五万で良いからって…長く居たくて…ごめん…」 「あそ、はい、じゃあやろうか」 「さき…」 そこには明らかに違う彼女がいた… その時僕は彼女を救いたい!そう思っていた… 正攻法では、彼女は戻せない…そんな気がした… 「さき…ご飯食べてる?」 「食べてない」 「薬飲んでる?心臓薬の…」 「関係無いよね?」 「ねぇさき…さき…さき」 泣いた… その涙が彼女の何かに響いた… 「みさき…」 彼女が僕の顔に両手を充て優しくキスをした… 「みさき…私ね恋愛依存体質なの…みさきが連絡くれなかったけど、掲示板に書き込みしてくれて本当に連絡くれるって信じてたの…それが裏切られたって思って…ショックで…、危ない事沢山したの…、みさきは今でも私を好き?」 「さき、僕は今でも好き、付き合いたって気持ちは変わらないよ!」 「みさき…私と付き合って下さい…もう、さみしいのやだ…一人は嫌だよ~」 そう言って彼女も泣き出した… 後になって聞いた…この時彼女は自分の大切な人が一気に三人亡くなって、心が壊れたと… 入院したかったけど、保証人が居なくて入院出来なかった事と… 「みさき…お金は用意出来たんだ…辞める風俗、だからお願いします本当に彼氏になって…」 「用意出来たって…?何の?」 「手術費用…」 「えっ!さき手術するの?」 「開胸するからもう風俗では働けないしね…」 「もう疲れたの…」 「さき…、本当に本当?風俗辞めてくれる?、辞めてくれるなら付き合いたい!」 僕は抱きしめながら、彼女に言った…
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