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僕は彼女に出会う前までいわゆる結婚出来ない男子だった。
僕の名前は相葉みさき職業は会社員一応管理職
実家住まい、小柄、小太り、毎日家と会社の往復そんな毎日の僕
唯一の楽しみと言えば漫画、30歳を前に彼女は居ない。
付き合ったのは学生時代に一度だけ…かなり酷いフラれ方をして以来女の人に話し掛けるなんて、出来る訳も無くズルズル、気付けば会社でも後輩が先に結婚していく始末。
そんな時だった、当時の上司から見合いを勧められ、一度だけ見合いもどきをしてみた僕
期待せず見合いの待ち合わせ場所にスーツを着て行った僕、そこに一人の女性が居た。
「あのー、すみません井上さんですか?」
「あっ!はい!」
彼女も緊張していたらしく、手をギュッと握っていた。
「あのー相葉さん、ごめんなさい実は私好きな人がいて、叔父に言えなくて…本当にごめんなさい」
ものの数秒で僕の見合いもどきは終わった…
僕は彼女に大丈夫、気にしないでと伝えその場を去った。
あーあ母さんに何て言おう、すげー楽しみにしてたのに…
僕はまっすぐ帰る事が出来ず、モンモンとした気持ちで携帯を片手にあるサイトにアクセスしていた。
おっこの子雰囲気いいな~遊んで帰ろ
そう僕の本当の楽しみは月に二度程待ち合わせ形デリバリーヘルスで遊ぶ事だった
お店に電話を掛け目当ての子を指名して、指定した駅に車を走らせた。
それが僕と彼女の出会いの始まりだった…
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