すれ違い

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彼女が教えてくれた…この二ヶ月の出来事を… 僕が連絡しなかった最初の一週間は良かったと… でも、段々イライラがピークで、接客中の態度にも出て、お客を怒らせた事、次はご飯が食べたく無くてひたすら水分しか飲まなかった事…、最初は少し痩せて可愛くなってお店の人も人気が出るからってロリっ子を売りに出して僕が指名しなかった二ヶ月で彼女は何とお店のNo.2にまでなった事… でも45キロを切った時位から変な噂が流れ出した…「二ヶ月で痩せるのはおかしい、薬をやっている」と…勿論彼女が飲む薬は心臓薬で、でも誰も彼女の本当を知らなくて噂は勝手にエスカレートついにはネットにまで出始め、お店は彼女の事をNo.から外した事、でもそれでも彼女は居座り続けお金を貯めた事…それも全て「心臓手術がしたいら!」との思いからだった…と 僕は聞いた…「ねぇ保証人って一人居れば、入院出来るはずだよね…?」 以前僕は入院経験が有り、知っていたから 彼女は言った…「私の母さん、施設入所中なの…、父親とは離婚してその父親も今は何処に居るか分からない、兄弟や姉妹は兄と姉が居たけど、つい最近2人して祖母の七回忌の法要帰りにトラックの追突事故に巻き込まれ死んだの、入所中の母さんでは保証人になれませんて…だから病院に相談したら、心臓の手術はHIリスクだから、先に見込み金額でお金を病院に預けれたら保証人無くても大丈夫ですよって、概算出して貰って必死にお金貯めたの」 「それでも、義理のお兄さん居たから保証人になれたでしょ?それに風俗しなくても、生活保護とか…」と言い出した時彼女が続けた… 「生活保護は、義理のお兄さんが警察官で駄目だった、保証人を頼みに行ったら義理のお兄さんは私がばあちゃんの法要に行けば嫁は死なずに済んだんだって言われて2度と顔みたくないって…それきり」 さっき彼女が言った一人は嫌だって言葉の意味が、この時僕はようやく分かった…
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