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彼女が続けた…
「私も受けれる福祉サービス全て探した…、でも私一応無職だし。税金払って無くて、低所得で…」
彼女の言葉を遮った
「まっ、待って!風俗嬢って所得高いじゃん!なんで無職?!」
「みさき、職業風俗嬢って誰が書く?、店も嬢も皆黙ってやってるよ…」
「そんな…」
僕はこの時怒りを少し覚えた
何で?僕は社会人でちゃんと税金も払ってるのに…と
「みさき今怒ってるでしょう…、確かに税金も払って無くて書類上は無職、だから国も私にしてくれるのは一つ、心臓で掛かる病院代だけ控除対象それだけ…、確かに障害年金とかも出したけど、私昔看護師だったから所得高かったんだから貯金有るでしょ?って相手にしてくれなかった、それでもお願いして心臓は事実だから、診断書書いて貰って半年以上待って出た結果が、心臓のみ医療控除だった…、生活の保証も無い、収入も無い、長時間歩いたり、立ったり出来ない、そんな私が見付けた最初は自宅でネットの仕事、でも私には向かず、チャットレディーしたでもチャットレディーは深夜枠でないとなかなかお金にならなくて…しんどくて、たまたまそこの店長が何でお金が必要?って聞かれて手術費用って答えたら、もっと割のいい仕事紹介するよってそれが風俗だった…」
彼女は下を向いたまま淡々と続けた…
「最初は…」
言おうとして僕は言葉を遮った
「さき、やめよ。もう風俗辞めるなら僕は聞かないよ…」
「良いの…?」
「ただし、これだけ教えて」
「うん…」
「お母さん何で施設…?、お母さんの施設入所費用は?」
僕には祖父がいて、祖父が施設に入っていたから入所費用は誰が負担していたのか、気になった…
「お母さん重度のアルツハイマーで、私と兄さんで負担してた、私には七歳上の兄が居て、姉さんは結婚してたから費用負担は出来なかったから」
僕は聞いた「お母さん年金は…?」
「あったけど、年金で入れる施設はどこも一杯で何ヶ月も待ちで…月15万の所に入れたのしばらく…
母さんの年金は少しあったから兄と毎月三万づつ2人で六万負担した…、だから兄さんも私も結婚出来なかった…」
「ちょ、ちょっと待って!さきって今何歳…?」
「えっ…?今更…?お薬手帳観たのに?私昭和54年産まれの31だけど…」
「えっ!?僕より年上~?!」
僕は衝撃を受けた…
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