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ホテルに着くまで、緊張していた僕は余り喋れず、ほぼ無言のままホテルに着いた。
「ここで良いですか?」
「はい」
少し古びたホテルだが中は綺麗でそこそこ女の子受けするホテルで僕の行きつけだった。
ただそのホテル、靴を脱いで上がるのだが少し階段が高く以前に呼んだ子が足を踏み外し、怒って帰った事が有る場所だった…
「あのー…」言いかけた時だった
「ドン!」
物凄い音と共に彼女が足を踏み外し両手を付いて四つん這いの状態になっていた…。
「やべ!」
そう思った時だった…
「はにゃ!やっちゃった~」
「…?」
「あっ!えっ!すみません」
今までの彼女の印象が一気に崩れ僕は笑ってしまった。
とりあえず彼女は体制を立て直し恥ずかしそうに、下を向いたまま廊下を歩いて部屋に入った。
「マリンホテル501です」彼女は部屋に着くなりお店に電話して3時間と聞いたらしく、僕に「3時間ですね、有難うございます」と言った。
それから彼女は僕のスーツの上着を丁寧に脱がせハンガーに掛け様とし手を伸ばした瞬間だった…
「相葉様、すみません少ししゃがんで下さい…」
後ろを向くと先ほどまで僕と同じ位だった身長の彼女はおらず頭一つ小さい彼女がそこにいた。
僕は思わず彼女を抱きしめた…
「可愛い…」
「有難うございます、でも…」彼女の喋る言葉を遮り僕は初めて自分からキスをした…
「やばい…」
僕は何度も連呼していた、もう僕の中では好きな人になっていた
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