エピローグ

2/9
前へ
/9ページ
次へ
夜の海。 私たちは砂浜に並んで腰を降ろした。 海は黒く 空も黒い。 水平線がその漆黒に負けて二つが混じり合いそうだった。 私は正面を見つめたまま市原さんに言った。 「…海…怖い?」 「…もう…怖くないよ」 市原さんの穏やかな顔を 白い月が照らした。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1502人が本棚に入れています
本棚に追加