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 会いたいなら、話したいなら、  彼に直接会いに行けば良かったのだ。 「あの……真代くん」  そしてこれからも。  結はうつむいて声を掛けたが、  孝幸がこちらを向いて待っているのに気付いて、  ぱっと顔を上げた。 「携帯の、メールアドレス……  教えてもらっても、いいかな……」  同性の友達に聞くのも緊張するのに、  男の子に聞くなんて初めてだった。
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