お帰りなさいませ御主人様!(はあと)

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「御主人様、 食べ物に何かアレルギー等はありませんか?」 「ああ、 大丈夫だ」 焼きたてのパンを頬張り、 隣に立つ花梨を盗み見る。 成る程。 悪い気分はしない。 よくテレビでやけに興奮した男がメイドに対して"萌え"と言うが、 少し、 ほんの少しわかる気がする。 …やばい。 俺ここにきてなんか変態じみてきた…。 そんなくだらないことを考えていたが、 中々食事にやって来ない人物が居ることに嫌でも気づかされた。 「…あいつは、 まだ来ないのか?」 「?ああ、 お嬢様のことですね。 お嬢様は朝が苦手で中々お目覚めにならないんです。 一応お嬢様の分の朝食も用意してあるのですが…」 「……おい。 まさか、 あれじゃないだろうな」
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