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俺の発言に遥はきょとんとした顔をしたが、
すぐにまたいつもの微笑に戻っていた。
「奥さんのことがそんなに心配なのね」
「な…っ、
ちが」
「御主人様、
顔が真っ赤ですよー?照れてるんですか?」
俺の顔を覗きこんでくるにやにやと笑う花梨が今は少し憎たらしい。
とりあえず頬を摘んでおいた。
「い、
いひゃいれすうー」
「いいか、
俺は、
照れてない」
「で、
でもかおまっか…いひゃいいひゃい!!ごめんなひゃい!」
手を離すと、
花梨は唸りながら頬をさすっていた。
俺達のやり取りを見ていた遥はくすくすと笑っている。
「大丈夫よ。
海夜にはビタミン剤を渡してあるから」
「ビタミン剤…?」
「ええ。
この家に使える優秀なバトラーが作ったものをね。
最低限の栄養はそれで補給させてるわ」
「そういうことを言ってるんじゃ」
「でもそうねえ」
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