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札幌は小雨が降っていたのに、地元の街にはもう薄っすらと雪が積もっている。
11月下旬の休日、私は久しぶりに実家へと帰省していた。
連休は取れず、止むを得ず日帰り。
しかし私は、どうしても実家に戻り両親に話さなければいけない事があったから・・・。
「そうか・・・。わかった。」
父はコーヒーを飲み干し、小さく溜め息を吐いた。
「で・・・、いくらくらい必要なんだ？」
その声は一切難色を含んではいない。
むしろ素直に相談した娘の私に、少なからず安心感を抱いているようだった。
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