第1章

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藤森遥香。 16歳。 童顔で背も小さい。 お母さんはハーフだから、髪の毛も瞳も栗色。 そんな私には、とっても好きな人がいます。 高校に入って一目惚れ。 片想いに決着がついたのは、一年の時の学祭。 同じクラスの片瀬舜は、背が高いサッカー部の期待の一年だった。 切れ長の目と鼻筋の通った顔は、この学校の男子生徒の中でも抜群の容姿だった。 親友の高藤君と、学校の人気を二分にしていた。 そんな舜君と同じクラスだった私は、小さな頃から転校を繰り返し友達もいなかった。
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