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え……?
心配げに此方を覗き込む陸を見ていたら、
かぁぁっと顔が熱くなるのを感じた。
やばい。
色々と思い出した。
そうだよ! 原因は……。
「陸が若いせいだ! すぐ元気になるんだもん! 俺、どっちにしろ辛いじゃんか!」
「え……ええ!?」
「俺は10歳も年上なんだから体力ないし、お前少しは抑えろ! 馬鹿馬鹿馬鹿!」
「なっ俺、18だし確かにがっついてるけど、すっげ我慢してる! 平日は類が指輪をかざして触らせてくれないから、爆発するんだ!」
「うるさい、ばかー!」
枕で叩いた後、逃げようとすると布団が腰からするりと滑っていく。
「布団離せ!」
「俺だって裸!」
朝からパンツが宙を舞い、イチャイチャムードも壊れてしまった。
陸はパンツを履くとそのままキッチンに迎い、簡単な朝ごはんを作り出した。
それを布団にくるまりながら眺めていたが、ふっとテーブルを確認したら、あるはずの物が無かった。
慌てて指を確認するが、見当たらない。
「陸、俺の指輪知らない?」
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