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「……知らない」
明らかに動揺している。
陸の引き締まったお尻がちょっときゅってなった!
「嘘だ」
ロールパンやサラダ、フルーツが並べられ牛乳が注がれる。
俺は朝はこれぐらい軽くていいんだけど、陸は食パンでピザを二枚食べる。
「苺は練乳要る?」
「誤魔化しても無駄だぞ。指輪、返してよ」
自分で練乳を持ってくると、今度は陸が拗ねたように唇を尖らせる。
「1日ぐらい、類を独り占めしたって良いじゃんか」
「へ?」
「たまにはずっとイチャイチャしたかったんだよ。
俺、まだ甘えたい18歳なのに」
「陸……」
「――でも類、何だか怒ってるし」
可愛い。
いつも無口でため息を吐きながら俺の世話をする陸が、甘えてくれている。
可愛しぎる。ぐりぐりしたい。
「まぁ、えっちするだけがイチャイチャじゃないもんね。いいよ、俺も陸を独り占めするよ」
椅子をずりずりと座ったまま動かし、陸の横に寄り添う。
「はい、あーん」
苺を口元に運んであげた。
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