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……何だか騒がしくなりそうな気がして、すぐには了承できない。
佐久の友人ってだけで特に。
「部長、俺の友人だってだけで嫌がってますよね?」
「あのぉ、美音は関係ないんですよねぇ?」
しきりにスマホをスライドさせながら美音が首を傾げる。
「関係ないって?」
「美音はこの企画のお茶組みとかコピーとか雑用係で内容には関与しないって事でいいですよねーぇ?」
チカチカと点灯するスマホに素早く文字を入力していく。
艶々に手入れされた長い爪が、カチカチと画面に音を立てていた。
「まぁ、バイトだしね」
「良かったぁぁ。美音、女の子用のボクサーパンツなんてダサくて無理だもん。企画に参加してるとか恥ずかしい」
……この女。
私だって好きでボクサーパンツなんか企画してる訳じゃないのに。
「美音ちゃんはさっきから何を打ってるの?」
早良も少しムッとしたのか調べていた手を止めて、美音を見た。
「あ、Twitterですぅー」
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