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書きだしって不安でしょう? 不安だと人間何をするか分ります?
“弁解”です。
書きだしの一番悪いパターンは「弁解」してしまうんですよ、これから書くことに。
それをやると途端に「この人始めから何か自信が無いし、自分が書こうとしている世界のことが全然わかっていないんだな」と、読者に気付かれちゃうんです。
作家にとってこれをやっているうちは一番楽なんですよね。説明しているうちにその世界が出来上がるんじゃないかと、不安だから朧げに信じてしまうんです。
でも実はそれをやっている間は、全く伝わらないんです。
例えば、書き出しから書いていきますよね “この人(主人公)はこうでこんな生活をしている…”って。
そしてその人がある日突然何かをしますよね、当然主人公なので。
“行動をする”“動く”。
ここで最初の動きだったり、ストーリーが動き出す瞬間がありますよね。
そうやって書いていって、ここ(冒頭)を全部切ってしまいましょう。“頭を捨ててしまう”んです。
冒頭は全部捨てちゃって、ここ(“動き”)から始まったものを、例えばノベリスタ大賞でも各雑誌社の新人賞でもいんですけど、送ってもらいたいです。
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