花嫁

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**** ───一週間後。 カビ臭い地下で、格子の中を見下ろす人物。 黄金の長い髪に瞳。一瞬男であることを忘れてしまいそうなほど端正な顔。 後ろに控える男もまた金の髪をしているが、その人を見てしまった後ではとても金だとは思えない。 薄汚れた少女は、支給されている水を一口含んで、恐る恐るその冷ややかな瞳を見上げた。 会えた。この人がオウサマだ。 ようやく会えた。 「貴様、この俺を呼びつけるとはいい度胸だな?」 以外にも低い声が静かに、しかし強烈な怒りを含んで降ってきた。 やっぱり怒ってるのかな。 これでも、二日は我慢したんだ。 王様が訪ねてきてくれるのを。
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