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「ほら、望ぅ。未来ぅ。見えるー?」
「楓、無理だって?まだ…」
……望を元が、
……未来を私が、
抱っこして、妊婦さんに近づける。
「あー、手伸ばしてるよ?」
「望もだ。わかんのかな?」
……ふたりの天使が
手を伸ばして、まるで…
喜んでるように、笑ってる!
「もう、性別とか…聞いてるんですか?」
「ふたりのお子さんと一緒で、男の子と女の子なんですよ!」
「「ええー!!スゴイ偶然ですね♪」」
思わず、ハモってしまった……私と元。
「すみません。大きな声を出してしまって…」
冷静に、謝る元をスルーして…
「お腹……触らしてもらってもいいですか?…ふたりに。」
「楓ぇ、お前、もしなんかしたら…迷惑だろ?」
「だって、触りたがってるよ?…ふたりとも」
……元が、
ふたりに視線を向けると、
確かに、ふたりが手を伸ばしている。
「ほらぁ?」
「ホントだな?…でも、いいんですか?」
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