第6話 甘いコエ 1

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松波は目を大きくし、リリコの顔をまじまじと見つめた。 『来週から忙しいそうですが、今日は、全然声が掛からないんです。不思議ですよね』 『ああ、そうなんですね。僕は、この時期に現場に居た事がないので』 『そちらの捜査は、時期は関係無いのですね。 そういえば、今日の昼間。 梨花さんが竹山さんに、そちらの管轄が追ってる政治家が行方不明で、ざまあみろって言ってました』 『あの人、まだ、そんな事に感心があるんですね』 松波は、白い息を大きく吐いた。
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