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『先週の贈賄事件で、捜二は人が出払ってます。松波さん、私が同行しましょうか』
メガネの奥の目を光らせ、リリコが松波に近づく。
『梅林寺さんに、危ない仕事はさせられません。大切な、官僚候補なんですから』
『それは、あなたも同じですよね。松波さん、私、役に立つと思いますよ』
距離を無くすリリコに、松波は後ずさる。
『それに、チャンスだと思いませんか?
女性は、いくら見た目や肩書が良くても、仕事が出来ない男性に魅力は感じませんからね』
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